アメリカ研究子育てマンの観察日記

アメリカで研究と子育てに奔走する男の観察日記。独自の視点でアメリカを見つめ、日本を見つめ直す

バブル!?全米で建設ラッシュの異常な光景が広がっている気がする

4月にオレゴン州ポートランドに遊びに行きました。日本に住んでいた時に「エコで、お洒落で、コーヒーが美味しい街」と、雑誌で読んだので一度行ってみたいと思っていました。しかし、行ってみると、、、なんだこのホームレスの数は、、、幻想に向かって話すゾンビ化した人々、ゴミをあさって食べ物を探す人々、しまいには意味がわからなかったのですが、街路樹の土に寝そべりひたすら手で土を掘る人、、、世紀末だと思いました、、、中西部から来た自分としてはショックが大きかったです。

 

そして、それと対照的に高層マンション(「コンドー」とアメリカ人は呼ぶ)がどんどん建ってました。そして土地の値段がどんどんつり上がってます。とても住みたいとは思えませんでした。

 

ポートランドの魅力の魅力のひとつと言ったら何と言っても食です。フードトラックが立ち並んで好きなものを食べられる楽しみがあるのですが、それらを追い出してまでビルを建てたりしてる、なんて話も聞きました。一体これからどういう街にしたいのか、、、憤りました。

 

そして、やっぱりミネソタいいよねと思ったのですが、、、おや、、、ミネソタもめっちゃコンドー建ってきてない?って帰ってから気づきました。しょうもないショッピングモールまで建て替えていたりして、、、採算取れるのかなと心配になります。どうやら西海岸に限らず、全米で異常な建設ラッシュが起きているようです。

 

トランプ減税の効果、郊外に住んでいた人の都会回帰、IT企業社員の高収入など言われていたりしますが、直感的にはバブルです。実体経済に支えられているのだろうか疑問です。

 

リーマンショックは住宅投資バブルだった訳ですが、今住宅価格はリーマンショック前を超え史上最高値に到達しました(インフレ率を考慮すると最高ではないが、いずれにせよ高い)。特にシアトルはアマゾンやマイクロソフトを抱えるシアトルは伸びが著しいです。今は減税効果で雇用がいいですが、成長が鈍化するとクビ切りが始まって、家を購入できる人が減ってしまいます。そうなると、住宅投資は期待された利潤を生むことができなくなり、崩壊に向かってしまうのではないか、と個人的に思っています。


What Will Cause The Next Recession - Robert Shiller On Human Behavior

 

そういうことを考慮するとトランプ政権が引き起こしている貿易戦争は成長の足かせとなり、明らかなリスクです。2020年は成長要因が何もないので、このタイミングでバブル崩壊だろうと予想するエコノミストが多くいるようです。

https://www.youtube.com/watch?v=HJuizgDmvzU&t=7s


What Will Cause The Next Recession - Mark Zandi Says Corporate Debt

 

さて、来年はどんな年になることでしょう。